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以下、簡単にご説明します。
はじめに、名詞群=名詞、名詞句、名詞節を指します。
形容詞群=形容詞、形容詞句、形容詞節。
動詞群=動詞。動詞句、動詞節というものはここではありません。
※いわゆる動詞句≒句動詞は、基本となる品詞文法(初級・中級)をマスターしたうえでの、応用としてのフレーズ(上級)という位置づけです。
先に句動詞に拘ってしまうと、英文の基本的な構造が見えにくくなる可能性があると思います。
副詞群=副詞、副詞句、副詞節。
機能詞=機能詞を指します。
※機能詞の機能という言葉自体が「群」という概念を内包しているため、機能詞群とはしていません。
ところで、英語の品詞は全部で十種類ありますが、品詞文法の区分では以下になります。
名詞、代名詞=名詞。
形容詞、冠詞=形容詞。
動詞、助動詞=動詞。
副詞、間投詞=副詞。
前置詞、接続詞=機能詞。
冠詞はa=匿名の××、the=固有の××のように、形容詞と捉えています。
間投詞は品詞の副詞的表現と捉えていますが、必ず副詞というわけではありません。
余談として、代名詞は名詞ですが、格変化によって形容詞的、副詞的意味合いを持つとも言えます。
[例]I(主格)=名詞、my(所有格)=形容詞、me(目的格)=名詞・副詞、mine(所有代名詞)=名詞
他動詞 + me=動詞+名詞、自動詞 + for me=動詞+副詞句。
日本語で考えるとmeが「〜に」を含んでいる場合と、含んでいない場合があります。
前置詞が有るにしろ、無いにしろ「私に」という表現は、日本語では副詞です。
またmeを感情を込めて強く言った場合、それは名詞ではあるけれど、副詞的であると考えています。
但し、辞書などにはme(目的格)=副詞とは書いていません。
文法は数学とは違いますので、常に1割ぐらいの生物・人間由来の法則の「ゆらぎ」があると考えています。
ここでは1割ぐらいは独自に解釈していますので、お含みおきください。
名詞群=名詞、名詞句、名詞節を指しますが、名詞句とは二語以上で名詞となるもの、名詞節とは基本的に主語と動詞を含むものです。
例えば、beautiful birdは形容詞+名詞ですが、「美しい鳥」という名詞句と捉えます。文が長文になっていくほど、句や節で捉えます。
動名詞は名詞と捉えます。
名詞節は、多くの場合節の前に、that、wheather、if、but(that省略)、andなどの接続詞が置かれています。what節、疑問詞節=間接疑問文などもあります。
日本語的には、体言止め可能な文は名詞節と言えます。
[例]「〜ということ」、「〜かどうか」、「〜か」「〜名詞」
形容詞群=形容詞、形容詞句、形容詞節のうち形容詞句は、二語以上からなるいわゆる(後置された)前置詞句、(前置された)形容詞句、現在分詞、過去分詞などがあげられます。
[例](後置された)前置詞句=名詞+on the table、(前置された)形容詞句=a lot of+名詞
形容詞節は、後置された形容詞節としての関係代名詞節、関係副詞節があげられます。
いずれにしても形容詞群は名詞を修飾しています。
副詞群=副詞、副詞句、副詞節は、日本語で考えると分かりやすいと思います。
[例]「〜ために」、「〜のように」、「〜に」、「〜と」、「〜で」、「〜から」、「年・月・日」、「時」、「曜日」などなどです。
単語は副詞、二語以上で構成される場合は副詞句、主語と動詞がある場合は副詞節です。
そして、品詞文法をマスターするうえでもっとも重要でかつ簡単なルールが2つあります。
1.形容詞群は、名詞とだけ相性が良い。
2.副詞群は、名詞とだけ相性が悪い。名詞以外の形容詞、動詞、他の副詞、文全体と相性が良い。
相性という曖昧な表現ですが、日本語で考えると分かりやすいです。
[例]美しい+鳥=形容詞+名詞、テーブルの上の+ペン=形容詞句+名詞、たくさんの+りんご=形容詞+名詞
美しく+鳥≠副詞+名詞、テーブルの上に+ペン≠副詞句+名詞、たくさん+りんご≠副詞+名詞
※「テーブルの上にペンがある」とした場合は、「テーブルの上に」という副詞句は、「ある」という動詞に掛かっています。
最後に、文型について考えてみましょう。いわゆる文型は、品詞文法の理解を助けるものです。
日本では5文型が主流ですが、
1.S+V
2.S+V+C
3.S+V+O
4.S+V+O+O
5.S+V+O+C
ここでは8文型で捉えています。
理由は、以下の第6文型、第7文型、第8文型を不要なものとすると、英語のマスターが難しくなると考えるからです。
1.S+V
2.S+V+C
3.S+V+O
4.S+V+O+O
5.S+V+O+C
6.S+V+A(Adjunct・付加語・義務的副詞)
7.S+V+O+A(Adjunct・付加語・義務的副詞)
8.S+V+C+A(Adjunct・付加語・義務的副詞)
[例]6.私は東京に住んでいます。 → I live in Tokyo. in Tokyo はA(第6文型・SVA)
7.私は机の上にペンを置いた。 → I put a pen on the table. on the table はA(第7文型・SVOA)
8.私はあなたの健康が心配だ。 → I'm warried about your health. about your health はA(第8文型・SVCA)
仮に文法的にAの認識を不要なものとしても、日常会話的には、6は、どこに?、7は、どこに?、8は、何を?、と再度聞かれるでしょう。
日本語も英語もおそらくは世界中の言語は、日常会話的には、副詞的表現を好んで使っていることでしょう。
さて、この8文型を品詞文法に置き換えて考えてみます。
1.名詞+動詞
2.名詞+動詞+名詞or形容詞
3.名詞+動詞+名詞
4.名詞+動詞+名詞+名詞
5.名詞+動詞+名詞+名詞or形容詞
6.名詞+動詞+副詞
7.名詞+動詞+名詞+副詞
8.名詞+動詞+名詞or形容詞+副詞
さらに、品詞文型では以下の2文型と捉えると分かりやすいです。
有目的語文型(基本文型3と、4、5、7)〜
目的語の名詞の次に、再度目的語の名詞か、補語の名詞か形容詞、若しくは付加語の副詞がきます。
SVO+X(名詞or形容詞or副詞)
無目的語文型(基本文型1と、2、6、8)〜
動詞の次に、補語の名詞か形容詞、若しくは付加語の副詞。補語の次に付加語の副詞が続きます。
SV+X(名詞or形容詞or副詞)+Y(副詞)
最後に動詞と疑問詞についてですが、ここでは動詞は以下のように解釈しています。
現在進行形は、be(動詞) + 現在分詞(形容詞)と解釈することも可能ですが、(二語)動詞としています。
受動態は、be(動詞) + 過去分詞(形容詞)と解釈することも可能ですが、 (二語)動詞としています。
完了形は、have(動詞) + 過去分詞(形容詞)と解釈することも可能ですが、 (二語)動詞としています。
be going to 原形動詞は、(四語)動詞とします。
be able to 原形動詞は、(四語)動詞とします。
助動詞 + 動詞は、(二語)動詞。
xxx
使役動詞(make、have、let、help)と知覚動詞(see、hearなど)は、SVOC文型として、O=Cの関係にあるとされていますが、このCの原形不定詞は形容詞句であると捉えています。
使役動詞の意味を「〜することをさせる」とした場合、名詞句のようでもあり、またSVOO文型のようでもあります。
ここでは原形不定詞がto不定詞や現在分詞、過去分詞の場合や、Cが一語の場合もありますので、一括して、使役動詞による形容詞的用法としています。原形不定詞が一語の場合も、例外的に形容詞という解釈になります。
[例]Let me know.
知覚動詞の意味は、「〜するのを知覚する」であり、「〜するのを」は名詞句のようでもありますが、こちらも原形不定詞が現在分詞、過去分詞の場合や、Cが一語の場合もありますので、一括して、知覚動詞による形容詞的用法としています。
原形不定詞が一語の場合も、例外的に形容詞という解釈になります。
[例]I saw him cry.
この辺をあまり深掘りすると、他言語取得の目的から逸脱してきますので、「決め」、「みなし」で対応することを良しとしています。
結局のところ、他言語を日常生活レベルで聞けて、話せて、読んで、書ければ十分であり、母語の文法に拘らないように、よく理解していない他言語の文法に拘り過ぎるのは良くないと考えます。
疑問詞は、ほとんどは前置された疑問名詞(句)か疑問副詞(句)と捉えます。
疑問形容詞は+名詞で、疑問名詞句になります。
疑問(代)名詞〜who、what、which、whose
疑問形容詞〜what、which、whose
疑問副詞〜when、where、how、why
また二語、三語になると句の品詞は変化します。
[例]what color 名詞句、what time 副詞句、how many people 名詞句、how mach 副詞句など
それでは、品詞文法の定義を読むよりも、例文ごとに考えた方が分かりやすく、例文の数をこなすと他言語取得が容易になってきますので、例文を元に説明していきます。
主語の名詞は、それ以外の名詞と混同を避けるため、名詞=「S」とします。
名詞・名詞句・名詞節=S・S句・S節。
動詞は、動詞のみですので、Vとします。
形容詞は、形容詞・形容詞句・形容詞節=形・形句・形節。
副詞は、副詞・副詞句・副詞節=副・副句・副節。
前置詞・接続詞は機能詞として、他の句と節に内包されています。
[例]
I just woke up.
I + just + woke + up.
S + 副 + V + 副。
※第1文型(SV)。品詞文法ではwoke upという句動詞と捉えない。
This is a pen.
This + is + a pen.
S + V + 名。
※第2文型(SVC)。aとtheは二語の名詞句を形成していますが、名詞の一部とみなし、名。
I'm so tired.
I + 'm + so + tired.
S + V + 副 + 形。
※第2文型(SVC)。
I met his brother.
I + met + his brother.
S + V + 名句。
※第3文型(SVO)。
I gave my brother a suit of clothes.
I + gave + my brother + a suit of clothes.
S + V + 名句 + 名句。
※第4文型(SVOO)。a suit ofは形容詞句だが、名詞とセットで名詞句。
I saw him start to run.
I + saw + him + start + to run.
S + V + 名 + 形 + 副句。
※第5文型(SVOC)。SVOCの知覚文の原形不定詞・現在分詞・過去分詞は形容詞みなし。to runはstartとセットで形容詞句ともいえる。
I'm in Tokyo.
I + 'm + in Tokyo.
S + V + 副句。
※第6文型(SVA)。
You must place your answer sheet on your desk.
You + must place + your answer sheet + on your desk.
S + V + 名句 + 副句。
※第7文型(SVOA)。
I am interested in another language.
I + am + interested + in another language.
S + V + 形 + 副句。
※第8文型(SVOA)。am interested inはフレーズ(成句、決まり文句)だが、品詞文法ではin another languageを副詞句として捉える。
Sorry, I'm tired of hearing you.
Sorry, + I + 'm + tired + of hearing you.
形 + S + V + 形 + 副句。
※Sorryは間投詞、I'mの省略。
※第8文型(SVOA)。'm tired ofはフレーズだが、品詞文法ではof hearing youを副詞句として捉える。
of 〜は形容詞句を連想するが、tiredとフレーズ化しているofと捉えた。
以上、日本語訳はありませんので、必要な場合は機械翻訳をお勧めします。
主語の名詞をS、動詞をVとすると、8文型は以下のようになります。
1.S+V
2.S+V+名詞or形容詞
3.S+V+名詞
4.S+V+名詞+名詞
5.S+V+名詞+名詞or形容詞
6.S+V+副詞
7.S+V+名詞+副詞
8.S+V+名詞or形容詞+副詞
また、有目的語文型(基本文型3と、4、5、7)は、
3.S+V+名詞
4.S+V+名詞+名詞
5.S+V+名詞+名詞or形容詞
7.S+V+名詞+副詞
となります。
無目的語文型(基本文型1と、2、6、8)は、
1.S+V
2.S+V+名詞or形容詞
6.S+V+副詞
8.S+V+名詞or形容詞+副詞
となります。
以下の例文は、Voice Of America、VOAの著作権フリーのコンテンツを利用しています。
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